研修・入局について
若手医局員からの声

平成29年卒業の田所と申します。

尾道総合病院、広島大学病院での初期研修後に入局し、国立呉医療センターを経て、現在は広島大学病院で勤務しています。

「どうして腎臓内科を選んだのですか?」

 正直なところ、学生時代は教科書で学ぶ腎疾患が限られており、腎臓内科の具体的なイメージを掴めていなかったように思います。ただ、自分たちで腎生検を行い、病理を見て診断、治療を行っていく過程は面白そうだなと感じていました。

 実際に臨床研修を行ってみると、生活習慣病から腎炎、電解質異常など幅広い分野があり、循環器疾患、膠原病といった多岐にわたる疾患に携わり、全身を診られるところが興味深いと感じました。また、透析をはじめとした治療において、先生方が患者様それぞれの状態や家庭環境に合わせて、人生に寄り添うような治療アプローチを行われているところも魅力的でした。いつか私も先生方のようになりたい!と思うようになり、入局を決めました。 

「現在の研修について教えてください」

 CKD教育、腎生検カンファレンス、電解質異常や血圧・体液管理についてのコンサルテーション、急性腎不全による緊急透析など、慢性期から急性期まで幅広く経験することができます。また、病態についてロジカルに考え、経験豊富な先生方に相談できることは大学病院の大きな魅力です。

 さらに一般的な内科としての管理はもちろん、腎生検、シャントPTA、バスキュラーアクセスカテーテル挿入といった手技もたくさんあります。血液透析のシャント手術、腹膜透析カテーテル挿入術など外科的な一面もあり、まだまだ学ぶことは尽きません。

 腎臓がいかに奥深い臓器であるか、そのことを改めて実感する日々ですが、腎臓内科医として成長できる貴重な機会だと思っています。

「女性で腎臓内科を志す先生に一言お願いします」

 先輩の女性医師も多く、私は入局する前に何度か相談に乗っていただきました。今でも先輩方が結婚、出産といったライフステージに合わせて働かれている姿をみて、とても心強く感じています。

 医局としても女性医師に対する理解度が高く、働きやすい環境だと思います。腎臓内科に興味がある方で何か気になることがあれば、気軽にご相談ください。

「今後の目標はなんですか?」

 まずは腎疾患・透析の専門知識をより深めること、患者様とご家族の生活のことを一緒に考えながら、全身を診ることができる内科医になることが目標です。指導医の先生方のように、臨床・教育・研究に真摯に取り組んでいきたいと考えております。まだまだ未熟ではございますが、広島大学へ来られる患者様のご期待に応えるべく、誠心誠意努めて参ります。

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