医局案内
教授挨拶
「心腎連関」の言葉が示すように、腎臓のみならず、全身を診る内科である。
腎臓内科 教授/正木 崇生

専門性の高さから他科から相談されることも多い。

腎臓内科を専門で診る医療機関が少ないため、各医療機関の先生方から多くの患者を紹介して頂いており、外来、入院患者数は県内でもトップクラスです。また、昨今の慢性腎臓病(CKD)の啓蒙活動にもある様に、今後さらに腎臓病患者が増加すると予測され、腎臓病を早期に発見し、適切に管理することが重要と考えています。
腎臓内科の特徴に、1人の患者の治療に長期間携わるということがあります。蛋白尿・血尿の診断に始まり、腎臓病の治療、さらには透析導入と導入後の管理など、腎臓病の初期から終末期までわれわれの科で一貫して行います。また、患者の高齢化や医療の高度化に伴い、他科から相談を受けることも多くなってきました。「心腎連関」という言葉を使いますが、腎臓の病気が増えると、心臓の病気も増える。腎臓が悪くなると、動脈硬化など血管障害を合併することも多い。全身状態の悪化に伴い腎臓が悪くなるケースも多く、「困ったら腎臓内科へ」と。これは腎臓内科の醍醐味でもあります。

結束力が強く、助け合いの精神をモットーにしている。

スタッフ、医科診療医、大学院生合わせて約40名で診療、研究、教育の業務を行っています。われわれが誇る最大の特徴は、結束力が強いという点です。グループ発足以来そうですが、お互いを尊重し、皆が助け合う精神をモットーにしています。
毎週行っている病棟カンファレンス、腎生検カンファレンスでは、いろいろな意見を出し合いながら病状や治療内容を共有しています。病棟(9階東)は、コメディカルの協力、電子カルテをはじめとしたシステム向上もあり、年々働きやすい環境になっています。チーム制で入院患者を担当しており、常に誰かが対応できる体制にしています。

腎臓だけではなく、総合内科的な要素も多分に含んでいる。

腎臓内科は、尿検査と血液検査と腎病理診断、この3本柱を駆使して腎臓のみならず全身を診る内科です。
また、透析医療の特徴でもありますが、患者とスタッフとの関係が密であり、さまざまな疾患に対して初期対応しなければなりません。つまり、専門性が高い上に、総合内科的な要素も多分に含んでいるのです。決して「腎臓だけ」という科ではありません。それだけにやり甲斐のある科だと自負しています。

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